IoTデザイナーはITジョブのなかでもトップレベルの将来性の高さです。

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将来有望なITジョブ③IoTデザイナー

IoTデザイナーはUXデザイナーとも呼ばれる、IoT製品の開発を行う職業です。

 

IoTは「Internet of Things」の略で和訳すると「モノのインターネット」。
簡単にまとめれば、従来はネットなしで利用していた物にインターネットを組み合わせて、より便利にしたものです。

 

主な事例を紹介すると、従来は地上派・BS・CSの視聴メインだった液晶テレビに、YouTubeやHuluなどのネット動画の視聴に対応したスマートテレビや、家の外から遠隔操作可能なロボット掃除機やエアコンなどのスマート家電などがあります。

 

ITジョブに興味を持っている方であれば、IoTの概要を理解している人も多いでしょう。

 

続いてUXデザイナーの「UX」についてですが、「User Experience」の略で和訳すると「ユーザー体験」です。
IoTデザイナーの名称を聞くと、スマート家電などの外観をデザインする仕事だと勘違いされる方もいますが、UXデザイナーは利用者が快適に使えるように操作性をデザインする仕事です。

 

 

高機能だけではなくシンプルな操作性を求められる

IoTのロゴ画像

IoT製品の多くは家庭向けの電化製品になり、それまでインターネットなしの従来品を使っていた人がメインユーザーです。
高機能・多機能にすることも大切ですが、操作方法が複雑で「使いこなせない」などといったレビュー評価を受ける商品は売れません。
IoTデザイナーは説明書を読まなくても直感操作で利用できる使いやすさをデザインする必要があり、インターネットによって追加する機能も利用者の要望に添ったものである必要があります。
さらに、通信障害や引っ越しなどでネット環境を失った際でも、最低限の仕事を確保できる機能性が求められていて、たくさんの機能を付けることは最優先事項ではありません。

 

シンプルな操作性を実現するには、本体のボタン操作に依存するのではなく、リモコンやスマホアプリによる遠隔操作を活用するのが一般的です。
万一リモコンを紛失したり、ネット環境を失っても最低限の機能性を確保し、設定変更を行える仕様にしないといけません。
IoTデザイナーは高いシステム開発スキルよりも、利用者目線に立って求められている機能性と操作性を具現化するセンスが重要で、製品のレビュー評価やお客様満足度で成功の可否が決まります。

 

 

収入格差が大きな職業

IoTデザイナーの収入は?

IoTデザイナー(UXデザイナー)はWebデザイナーの一種に分類され、年収は一般的なWebデザイナーと大きな差はありません。
20代の平均年収は約350万円程度で、IT系の職業では平均的な水準です。
大手家電メーカーなどの主要な製品の開発に携わることができれば年収1千万円超えも可能になります。

 

IoTデザイナーは主な需要が製品開発になり、主力製品のUXデザイナーを行う第一線で活動している方はごく一部です。

 

システム開発の仕事の中では、外注による仕事量が少なく、大きな人員不足は起こっていません。
それでも将来的には、3流メーカーの製品を含めてはIoT製品の普及率は着実に高まっていく見込みです。
早い段階から実績を積んでいけば大手メーカーからのヘッドハンティングや、勤務先の業績に大きな影響を与えて出世に直結するようなプロジェクトへ発展できるチャンスがあります。

 

全員が成功できる職業ではないですが、将来性の高さはITジョブの中でもトップレベルです。
IoTデザイナーとして身に付けたスキルはIT系の仕事へ幅広く応用できるので、キャリアアップのチャンスがたくさんある夢が大きな職業として注目を集めています。