将来有望なITジョブ④ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、ネットワークシステムの開発・構築・保守などを行う職業の総称です。
名称の通り、Web上のネットワークシステムに関連した仕事で、今後より一層需要が高まっていくことを期待されています。
ネットワークエンジニアは現在低迷期?
ネットワークエンジニアの仕事は2000年代から普及していて、エンジニア系の中では歴史の古いカテゴリーです。
大企業の多くは既に独自のネットワークシステムを導入していて、新規開発の仕事は減少傾向になっています。
現在もっとも多いネットワークエンジニアの仕事は、システムの保守・管理系で、IT業界では将来性の低い職業であることを危惧する声もあるようです。
実際に大規模なネットワークシステムの開発や構築の仕事が減っているのは事実ですが、今後は既存システムの拡張に関連した開発系の仕事が増えていく見込みです。
昨今はスマホを含めたネット上での決済や契約、重要情報の社員共有など、ネットワークシステムで幅広いことができるようになってきました。
今後はスマホ向けアプリの開発やアップデート、セキュリティの強化、これまでにない新しいネットワークシステムの導入など、幅広い分野で仕事が増えていく見込みです。
保守の仕事が人気上昇中
将来有望なITジョブでは、高収入を期待できる一方で複雑な開発を行う仕事柄、残業やサービス出勤が多い激務な環境の仕事も多数あります。保守・管理を行うネットワークエンジニアは、エンジニア系の仕事の中でも早期普及が必要なトラブルが出ない限り、大きな残業がないと評判です。
また、保守・管理系の仕事はネットワークシステムの提供先へ出向になることが多く、会社の上司や先輩と一緒に仕事をしないので人間関係のトラブルが少ないメリットがあります。
最近の若者は高所得だけではなく、働きやすさやプライベートを重視して仕事を選ぶ傾向が強く、保守・管理系のネットワークエンジニアは将来性・収入・働きやすさのバランスが良いことが人気を集めている要因です。
昇給がしっかりしている
エンジニアの仕事は、最低限のスキルを身に付けた後はセンスや正確性などが求められ、優秀な人材に対しては年齢や勤続年数を問わず好待遇を用意する会社が多いです。
実力社会ともいえるエンジニア業界の中で、ネットワークエンジニアは実務経験の重要性が高い仕事だと言われています。
収入は20代だとIT系の平均年収を下回る一方で、30代には年収500万円台、50台は800万円台と平均年収が年齢・勤続年数と比例するデータが堅調に表れています。
今後もネットワークシステムの需要自体は間違いなく拡大していく見込みなので、就職直後の待遇や若いうちから大成功する意欲がある人よりも、将来を見据えた堅実派の方から人気を集めているITジョブです。
デメリットとしては、実務経験が重要視される仕事なので、開発段階におけるクライアントとの打ち合わせや管理職など重要な仕事を若手が行う機会が少なく、最初のうちはやりがいに不満を持つ可能性があります。