クラウドエンジニアとは
「クラウドエンジニア」とは、クラウドサービスを利用してシステムの設計などを行うエンジニアです。
主にネットワークを利用する環境(インフラと呼ばれる部分)を整えるために活躍します。
クラウド上で環境を整えるプロジェクトの数は年々増えているため、これから先も需要が高い職業です。
仕事内容とスキル
仕事内容は主に、システムの設計、構築、運用です。
ユーザーサイドで動くアプリケーションを作るというよりは、主にアプリケーションが動くための環境を整えるサーバーサイドな仕事を行います。
- AmazonのAWS(Amazon Web Services)
- MicrosoftのAzure
- GoogleのGCP(Google Cloud Platform)
3つのうちいずれかを使って開発を行う場合が多いので、未経験の場合はいずれかのクラウドサービスに精通していくと良いです。
年収の平均
クラウドエンジニアとして正社員で就職した場合、年収の平均値は「597万円」です。
ITエンジニアの包括的な平均年収が「522万円」程度であることに比べると、平均年収は高めの傾向にあります。
ただし未経験からの転職は難しく、アプリ開発エンジニアやインフラエンジニアからの転職先として人気がある職業です。
将来性
クラウドエンジニアの需要は今後も高まりを見せる予想です。
2021年はリモートワークが主流となっており、どこからでもアクセスできるクラウドサービスそのものに注目が集まっています。
また、物理的なサーバーを持たないことによるコストダウン効果は高く、今後も企業を中心に積極的な導入が行われる見込みです。
2021年以降も需要は更なる高まりをみせるでしょう。
就職に有利な資格
AWS認定資格
クラウドサービスの中でもトップクラスの人気を誇る、AmazonのAWSに関わる資格です。
AWS全体の知識を確かめる「Cloud Practitioner」を始めとし、3種類の「Associate」試験、2種類の「Professional」試験、5種類の「Speciality」試験が用意されています。
応用情報技術者試験
ITエンジニアとして高度な技術を証明するための資格です。
試験内容は「テクノロジー」「マネジメント」「ストラテジー」の3分野にわかれており、技術者から設計者まで、どの層のエンジニアが持っていても損がありません。
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークのシステムに関する知識を「要件定義」「設計」「構築・テスト」「運用・保守」「管理」「評価」「コンサルティング」に分けて確かめる試験です。
インフラシステムを構築するクラウドエンジニアにとっては、注目して損がありません。
経験者のスキルアップにオススメ
クラウドエンジニアは年収が高く、これから先も需要が高まる見込みのある職業です。
しかし未経験からの転職は難しい職業でもあります。
まずは他のエンジニア職で就職し、その後のスキルアップとしての転職を検討してみてはいかがでしょうか。